バッチ、社章の製作は清田工芸

バッチ・社章をプレス加工で制作する

バッチは企業や団体のマークをもとに製作される徽章と、
イベントの記念品や、大会の参加賞的なピンバッチに大別されます。
その用途から、前者はプレス加工で後者はエッチング加工で製作されることが多いようです。
このページでは、プレス加工の徽章、それも圧倒的に数の多い社章を例に説明します。

製作の流れ

バッチ、社章の製作を流れに沿って説明します。
A.マークのデザインと手直し
B.価格の見積もり
C.発注の決定と代金の精算
D.原型製作
E.製品の製作、納入
F.原型の管理と再注文

よくある質問と答え

a.何個から製作できるか?
b.価格はどの程度か?
c.納入までの期間は?
d.デザインはしてもらえるのか?
e.裏の金具は何を選べはよいか?
f.次回製作まで金型はどうなるのか?
g.指定色の再現はできるのか?
h.バッチの材質は何か?
i.裏の座金をなくしてしまった時は?

A.マークのデザインと手直し

デザインについては当社では行っていません。インターネットで「ロゴ 製作」などのキーワードで検索すると制作会社が何社も発見できます。5万円以下の予算から製作を依頼出来ます。
デザインの発注に際しては以下の説明をデザイナーに伝えていただけると社章バッチの製作を考慮した提案がなされます。

デザインの制約と克服策
社章バッジは、耐久性があり簡単には偽造できない製法として、金属金型によるプ レス加工がおもに用いられます。真鍮や銀などの板を金型でプレスして凹凸を作ることから、製作が開始されます。凸面はメッキをして強度と美しさを表現し、 凹面には色を入れて、模様を際立たせるのが一般的です。製法の特性上以下のような制約を受けます。

  1. 色と色の間には必ず凸面が必要
  2. あまり細かい模様や文字は彫れない
  3. グラデーション表現はできない
  4. 色数は2、3色が適当

これらの克服策としては

  1. 金銀メッキを利用してカラーを省略する
  2. バッチの大きさを考慮したデザインをする

B.価格の見積

バッチの販売価格の見積もりにはには、デザイン、材質、大きさ、仕様、製作個数の情報が必要です。
バッチは金型で製作しますので、初期費用として金型代が発生します。単純で小さい物での3万5千円程度から、大きく複雑になれば6万円程度が見込まれます。
1個の販売単価は、製作個数、材質、製法、ケースによりさまざまです。300円から1500円ぐらいまでの幅があります。18金など貴金属を使用した場合は、1個の購入価格が1万円以上になります。

C.代金の精算

バッチはお客様だけのために製作しますので、代金は製作を決定した段階で請求し、支払いの手続きをお願いします。入金の通知があるまで、納入いたしません。

D.金型製作

確定したデザインをもとに金型を製作します。10日間程度の工期を必要とします。金型は、焼きを入れてしまうといっさいの修正が出来なくなります。一度製作した金型は、破損するまで何回も使用できますが、3-5年を超えて再注文のないものは破棄の対象となります。

E.製品の製作、納入

完成した金型を用いて、プレス加工で製品の製作に入ります。一つの型で、異なった仕上げ方法を行うことや、数種類の裏金具を選ぶことが可能です。数量などにもよりますが15日間程度の工期が必要です。ご指定のケースに入れて納入します。
次回からは、この段階からスタートです。

F.原型の管理と再注文

金型は表面の腐食を防ぐために保護材を塗布して管理します。最低3年間は保管しておきますので、3年に一度のサイクルで発注できる個数でご注文ください。

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裏金具、座金のいろいろ

タイタック座金

タイタック座金 もともとはネクタイピン用の座金です。背広にバッチのための穴をあけることを嫌われる傾向と、女性社員との共用のためタイタック座金の採用が増えています。鎖の着いているのは、ネクタイ用で、シャツのボタンに金具を留めてネクタイを留めます。 直径10mm 厚み9mm 鎖45mm、バッジ本体には10mm程度のピン

スモールタイタック座金

スモールタイック直径10mm 厚み6mm
タイタックま厚みでスーツの襟が膨らんでしまうのを避けるために、厚みを3mm抑えた製品です。本体の針も8mm程度と短くなります。その分保持力は劣ります。通商の長いピンが立っているとしっかり固定できません。

USキャッチ座金

USタック幅12mm 厚み10mm
貴金属用のタイタックで、扱いやすさと確実な固定に主眼が置かれていますので、価格が高く、大きなパーツです。金メッキもあります。

議員バッチ用止め具 ひも付き

議員バッチ用金具8X20x6mm
大事な議員章の紛失を防ぐ目的で、バッジと止め具を紐でつなげられるようになっており、すべて特注品です。正絹の組紐を使用し、止め具だけでもかなり高価になります。

蝶タック

蝶タック直径12mm 厚み6mm
おもに、ピンズと呼ばれるイベントバッチに使用されます。本体の針は8mm程度が普通です。固定する力は弱いのですが、海外では一般的です。

バッチ用特ネジ

特ネジ直径12mm 厚み3mm
布地と接する面にすべり止めのついた回り金具が付いていますので、バッチが回転することを 防止出来ます。バッジ本体のオスネジは8mm程度と長めになります。布地さえ薄ければ、短いオスネジでも使用することが出来ます。

並ネジ

並ネジ直径12mm、厚み1mm
校章など比較的安価なバッジの固定に使うネジです。布地と接する面にすべり止めの溝が彫ってあります。
ネジが薄いので、バッジ本体のオスネジも短く(通常5mm程度)、襟章や帽子などに用いられますが、バッジの回転を止めきれない欠点があります。ニッケル メッキ

ピン

ピンおもに女学生用に使用されるピンで本体に溶接されます。

バッチ加工方法別の説明

トギエポ仕上げ

バッチトギエポ仕上げ1社章トギエポ仕上げ2

指定色を再現することができるトギエポ加工は、最近の社章制作でもっとも多く用いられている加工方法です。凹部分にエポキシ樹脂を流し込み、硬化したのちに金属の凸面と同じ高さに研ぎだします。

メッキ加工の仕上げ

バッチ 金メッキ銀色のメッキ加工

上段は金メッキ、金張り仕上げの加工、下段はニッケル、ロジウム、パラジウムなど銀色に見えるメッキの加工例。艶消しに見える部分はホーニング加工を施し、凹凸と合わせてマークを浮きたてます。凸面を金銀に加工し分けることも可能です。

ダムシン仕上げ

ダムシン仕上げバッチ

金銀メッキ仕上げの凹み部分にダムシンラッカーを焼き付けることによって、凸のマーク部分を強調します。衣服に取り付けた時は、マークだけが浮かび上がるように見えます。

いぶし仕上げ

いぶし仕上げバッチ1いぶし仕上げバッチ2

銀イブシ仕上げ、真鍮ブロンズ仕上げ、銅ブロンズ仕上げのバッチの制作例。一部分に、金サシメッキや金張りを施すこともできます。

七宝仕上げ

七宝仕上げバッチ

凹み部分に七宝絵具を流し込み焼き付けて、磁器のような仕上がりを得られます。半透明の七宝絵具では、凹面の地模様を見せることができます。指定色の表現には不向きで、社章に使用することは減りましたが、日本独特の加工バッチは国外向けの記念品には最適です。

ラッカーエポ、印刷エポ仕上げ

盛りエポ仕上げバッチ

凹み部分にラッカーで彩色したり、シルク印刷した上にエポキシ樹脂を表面張力を利用してレンズ状に盛ります。大会記念品、イベントハッチとしての需要が多く、常時使用する社章には不向きな加工方法。

議員章形式バッチ

議員バッチ

小型のバッチにシルクの台座を付けた議員章形式のバッチ。地位や名誉を象徴するために用いられます。留め金具とつなぐ組み紐も、重々しさの表現に一役買っています。

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ケースのいろいろ

プラスチックケース

ブラケース 社章で特に指定がない場合は、プラスチックケースに入れて納入いたします。製品の種類によって多少形状の違いがあります。

桐 箱

桐箱 密閉性の高い桐箱は高級感もあり、銀製のバッチなどに採用されることが多いようです。

ビロードケース

ビロードケース宝飾品で用いられるビロードケースは、ケース自体も高価ですので、高級なバッチにのみ用いられます。

紙製折箱

紙製バッチ用折箱 制服に付ける校章バッチなどは、取り付けてしまえば箱は不要になりますので、安価な紙の折箱に入れます。

よくある質問と答え

a.何個から製作できるか?
何個でも製作いたしますが、数量が多いほど購入価格は低下します。型の保管期限が3年ですから、3年分の数の発注が効果的です。

b.価格はどの程度か?
数量に関係なく、初回は金型代が、3万5千円から6万円程度必要です。1個の販売単価は、数量などによって幅が大きいのですが、例として、30個程度の場合、販売単価は千円内外です。

c.納入までの期間は?
デザインが完成してから、金型製作に10日間、製品製作に15日間程度を目安としてください。数量が数千に及ぶ場合は分納になります。

d.デザインはしてもらえるのか?
完全にゼロからのデザインはお引き受けしていませんので、デザイン会社にご依頼ください。ある程度の、原案や製作イメージをデザイン画に書き起こすことはいたします。

e.裏の金具は何を選べはよいか?
男性用はネジ、女性用はピンということでしたが、最近は、両用できるタイタック形式が多くなりました

f.次回製作まで金型はどうなるのか?
金型は、最低3 年間は責任をもって保管しています。次回の製作時までに痛むことがないように処理して管理します。次回の製作時に、代金は必要ありません。

g.指定色の再現はできるのか?
エポキシ樹脂で ある程度の再現が可能です。インクを混ぜて製作できるものではないので、ある程度の許容範囲はご容赦いただきます。七宝焼きは、指定色の再現が出来ませんが、独特の半透明色があります。

h.バッチの材質は何か?
最も多く使われるのは真鍮(銅と亜鉛の合金)です。七宝バッチには、丹銅(真鍮と成分の割合が違う)が使われます。高級なバッチには、銀が使用されますが、仕上がりは全く同しです。18金や白金などの超高級素材も使用されることがありますが、価格の1万円を超えてきます。

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